「もしかしたら自分はギャンブル依存症かもしれない」「家族の中にギャンブル依存症の人がいて、どうすればいいのか分からない」
ギャンブルに関して、このように悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
今回はギャンブル依存症の特徴や原因を、リアルな例を用いて解説します。
ギャンブルをやめたくてもやめられない、ギャンブル依存症の原因を知りたいという人は目を通してください。
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目次
- 本気でやめようと思っていない
- どんなに頑張ってもプラスにならない
- 人は何かに熱中していたい
- 日本のギャンブルの還元率は極めて低い
- ギャンブルを分析・研究せずに、なんとなく賭けている
- 今のギャンブルは自分に合っていない
- 「ギャンブルをやめたい」思っているだけではやめられない
本気でやめようと思っていない
ギャンブルにハマっている状態から抜け出し、やめるなら「覚悟」と「目的」が必要です
覚悟を決めるということは、ギャンブルをやりたくなっても自制してやらないことで、目的を決めるというのは「ギャンブルをやめるモチベーションを決める」ともいえます。
ギャンブルにハマっているけれどもやめられないという20代男性のAさんがいました。Aさんは妻と家のローンのためにギャンブルから足を洗いたいと思っていますが、なかなかやめられません。
話を聞いてみると「妻のためにもやめたいんだけれど、手を出してしまうというか。ギャンブルの楽しさが忘れられないんだよね。」と言っていました。
ギャンブルをやめるということは、ギャンブルの楽しさから足を洗うということでもありますが、「楽しさが忘れられない」というところに覚悟が足りないといってもいいでしょう。
またお酒が入ると「最悪妻とは離婚するという手もあるし、家のローンも働く時間を増やせば大丈夫かなあ」といった発言をすることもあり、本来持っていた目的に対しても本気にはなれていませんでした。
ちなみにAさんは今もギャンブルをやめておらず、妻とは離婚し、家のローンは残業時間を使って返しています。
もしあなたがAさんのようにはなりたくなく、ギャンブルをやめて「妻や子供の体裁を保ちたい」「借金をなくしたい」「仕事に集中したい」と思っているのであれば、ギャンブルをやめる覚悟を決めて、目的をしっかり持つようにしましょう。
どんなに頑張ってもプラスにならない
賭け事好きな人に多いのは、負けが続いているのに根拠もなく「次は勝てる」と思っていることです。
それをいつまでも続けると、いつの間にかギャンブル依存症になってしまい、やめたいけれどやめられないという状態に。
筆者の知り合いの知り合いに30代の男性・Bさんがいました。この男性はギャンブルがそこそこ上手く、噂では年間で70万円は勝ちを出していたそうです。
Bさんは競馬をやめたいと思っていましたが、そこそこが上手いせいで勝つことも多く、なかなかやめることができません。最終的には自殺未遂を図るまでになってしまいました。
世の中には「大数の法則」という確率の法則があり、これは「回数を繰り返せば繰り返すほど勝率は一定の数字に収まっていく」というもので、ギャンブルだけではなく政治・経済分野にも使われています。
例えばコインを投げて表が出る確率も、裏が出る確率も50%
最初の数回は表が多く出ることもあれば裏が多く出ることもあるので、確率はまちまちです。
ところが100回、200回、300回…と繰り返していくうちに確率は50%のところに収まっていき、最終的には50%ピッタリになります。
何も考えずにギャンブルをしていると大数の法則に負けてしまうので、ギャンブルで生計を立てているような人は大数の法則に負けないように「パターンを変える」「賭ける回数を減らす」などさまざまな対策を立てています
しかし、ギャンブル依存症の人は対策を立てていません。
確かにギャンブルは頑張れば勝てますが、それには戦略が必要で、なんとなくやっているだけでは難しいということを知りましょう。
人は何かに熱中していたい
基本的に人は熱中できるものを求めており、それがあって初めて人生が楽しいと思える生き物なので、何かに熱中していたいと思うのも当然です。
大人になって「人生が楽しくない」という人がいますが、そういう人も学生時代の頃は「スポーツに打ち込んでいた」「芸能人を追っかけていた」「吹奏楽をやっていた」という人も多いでしょう。
そしてその頃は「俺はこれのために生きているんだ!」と自信をもって言えたはずですし、嫌な思い出もあったけれども楽しかったという人も多いはずです。
普通の人は熱くなれるものがあっても何かしらの理由があればスパッとやめられますが、「ギャンブルをなかなかやめられない」という状態は理由があってもやめられていないので危険な状態といえます。
何かに熱中できることはいいことですが、それが賭け事だとのちに借金を抱えたり、家族を失うなどの大変な事態になるかもしれません。
新しい趣味を持地、ギャンブルから目を離す対策を取りましょう。
日本のギャンブルの還元率は極めて低い
海外の民間会社が運営しているギャンブルの還元率は「95%」が相場です。
日本だとオンラインカジノやブックメーカー、オンライン麻雀のなじみが深いですが、それらはすべて95%程度の還元率があります。
一方、日本のギャンブルの還元率は低く、警察署が管轄しているパチンコ・パチスロは85~80%、行政機関が管轄している公営競技は85%程度、総務省が管轄している宝くじに至っては45%程度。
日本のギャンブルの還元率は低く、かなり勝ちづらいです。
海外のギャンブルで遊んだら100万円賭けても95万円は戻ってくる計算になりますが、日本のギャンブルではよくて85万円、悪くて45万円しか返ってこないので、勝つために日本のギャンブルで遊ぶのは非効率的といえるでしょう。
海外ではギャンブルカルチャーが定着しているので還元率が高くても経営が成り立ちますが、日本ではギャンブルカルチャーが定着していないので還元率が高いと経営が成り立たず、その影響で控除率が高くなっています。
パチンコやパチスロ、公営競技、宝くじにハマってギャンブル依存症になり、やめたいけれどやめられない人は控除率の悪さに気づきましょう。
ギャンブルを分析・研究せずに、なんとなく賭けている
ギャンブルはしっかり分析をし、戦略を立てれば継続的に勝つこともできます。
しかし、「なんとなく」やっている人も多いのではないでしょうか?
それでは気まぐれな勝ち負けに気分が左右されるので、ギャンブルにのめり込むようになり、必然的にギャンブルにハマってしまいます。
Cさんという20代の男性がいました。
この人は大学の友達に誘われてパチスロをはじめるようになり、最初は「友達との付き合いで」「楽しいから」やっていたものが、いつの間にか「勝って賭け金を回収したいから」やるようになりました。
しっかりとした研究をすればプロギャンブラーとして生計を立てていくこともできたかもしれません。
しかしCさんは「なんとなく」勝ちたいと思っていたので、研究はせず気分で賭けていました。
いつしか仕事で稼いだお金をパチスロに全部費やすようになり、最終的には50万円の借金を抱えるように。
分析・研究もせずに「なんとなく」行うギャンブルは、絶対に勝てません。
世の中のギャンブルで生計を立てているプロギャンブラーたちは、本気でギャンブルで研究し、自制心も身につけています。
またギャンブル関連の仕事はプロギャンブラーだけではありません。「パチスロライター」やギャンブルをPRする仕事、新しいパチンコ・パチスロの台を開発する仕事などさまざまなものがあるので、極めてそれらの仕事ができるまでになるのもいいでしょう。
今のギャンブルは自分に合っていない
一口に「ギャンブル」といってもパチンコやパチスロから競馬やボートレース、海外に目を向けるとブックメーカーやカジノなどいろいろなものがあり、向き/不向きがあります。
ギャンブルにハマっていて、なかなかやめられないという人の中には同じギャンブルをずっとやっている人もいるかと思います。
先ほど還元率の話をしましたが、パチンコや競馬をやっている人はオンラインカジノをやった方が勝つ確率が上がります。
そうすることで、今のギャンブルをやっているだけでは見えてこなかったものが見えてくるかもしれませんよ。
また環境が変わって、やめたいけれどやめられない状態から脱せるかもしれません。
「ギャンブルをやめたい」思っているだけではやめられない
ギャンブルは刺激の強い遊びです。なので「やめたい」と思うだけではなかなかやめられませんが、少なくともギャンブルにハマっているということは熱量があるともいえます。
ギャンブルと同じくらい熱量を注げるものを見つけるか、ギャンブルを理性的に極めるかのどれかをしなければやめられないでしょう。
いずれにせよダラダラとギャンブルをやっているだけではやめられず、稼ぐこともできません。
自分が行なっているギャンブルの現状を把握し、ギャンブルを辞められるくらい熱量のある物を見つけましょう。