2018/11/11

人間とマシンの「共依存」ゲームのやりすぎは本当に精神障害であろうか?

2018年6月、オンラインとオフラインを問わずデジタル・ゲームに熱中してやめられなくなった状態を「ゲーム障害」という依存症つまり精神障害の一種とすることを、世界保健機関(WHO)が発表しました。

人間がマシンに依存すると同時に、資本主義のもとでのマシン開発競争のなかではより長時間より高い強度で人間を誘引する(人間の快感回路に)献身的なマシンが次々とデザインされていく、その共依存スパイラルの一つがゲーム障害なのでしょう。

こう考えれば、ゲーム依存症やゲーム障害という考え方そのものの問題点が見えてきます。

何かの問題を病気・障害として定義すること(「医療化」)は、社会的な文脈から人びとの目を逸らさせ、その問題の原因は個人の内部(ゲーマーの心理特性や脳画像や遺伝子)にあるとの先入観を植え付けています。

だが実際には、人間とマシンの共依存としてのゲーム障害には、マシンそのもののハードとソフトの性質も重要な(したがって必要なら規制されるべき)要素となりえるでしょう。

人間にゲーム障害という危害を与えるマシンを作る製造者は巨額の訴訟リスクにさらされています。

ゲーム障害への対策には、人間の依存症だけを見ていては不十分で、人間の快感に献身的過ぎるマシンも視野に入れなければならない状態だと考えられます。

(引用元:現代ビジネス)