2018/12/26

カジノは本当に観光に貢献できるのか?ニュージーランドとの比較

観光素材としての「カジノ」について、同じ島国である日本とニュージーランドにおけるそのあり方を日本と比較してみましょう。

日本とニュージーランド(NZ)は赤道を挟んで対照的な位置にあります。南北に長い国土の形も似ているし、四季の移り変わりがはっきりしているところも同じです。ただし面積においては日本の方がNZより3割がた大きく、さらに人口となると日本はNZのおよそ27倍にもなります。

NZにもカジノがあります。1994年にクライストチャーチ、1996年にオークランドに、それぞれ民間企業によってつくられました。以後観光地として有名なクィーンズタウンに小規模のものがふたつ、ハミルトンやダニーデンといった地方都市にも同様なものがつくられています。

NZ全体のカジノの売り上げは2016年度でざっと500億円。ちなみに日本における最近1年間のパチンコの売り上げ額は23兆円です。それとの比較ではわずか460分の1という、ごくささやかなレベルでしかありません。

NZにおける観光的な訴求点は、この国が持つピュアな自然と平和な社会です。これこそNZの世界に対する誇りになっているといえるでしょう。

では日本はどうか。同じ島国ながら数千年に及ぶ人間の歴史と深く多彩な文化があります。27.000千という自然湧出の温泉があり、流氷にサンゴ礁があり、平和・安全という観光にとって最も大切な社会環境も今のところ万全に近いでしょう。

日本独自の恵まれた自然や文化の上にさらなる人工的大規模カジノなど、日本が持つ真の「光」を曇らせてしまうに違いない。という意見もあります。

日本とNZ、共通点は多くありますが、決定的な違いである国民性が「カジノ」を受け入れられるかどうかの大きな物議をかもすことになるのではないでしょうか。

(引用元:トラベルボイス)