麻雀における割れ目とは?意味やルールなど戦い方を徹底解説
麻雀の割れ目とは何?
割れ目とは、麻雀のローカルルールの一つです。開門(カイメン)の位置に座っているプレイヤーの得点の受け渡しが2倍になるというルールです。
他のプレイヤーにアガられてしまうと支払う点数も2倍になるため、ハイリスク・ハイリターンと言えます。
今回は麻雀の割れ目の意味・得点の計算方法、戦い方について初心者でも分かるように解説していきます。普通のルールで遊ぶのには飽きてしまったり、仲間内で麻雀をしたりするときなどには面白いルールなので、ぜひ参考にしてください。
この記事で分かること
麻雀の割れ目とは?意味・基本ルールを解説
麻雀の割れ目とは、特定のルールで使用される特殊なゲーム用語です。ゲーム開始時に親の席から一定の位置に座っているプレイヤーが割れ目として指定されます。
割れ目に座るプレイヤーの得点・失点は通常の2倍になるため、点数が大きく変動する可能性があります。
麻雀の割れ目は、1995年から放送されていたフジテレビの「THEわれめDEポン」という番組で広く認知されるようになりました。われめDEポンは、芸能人が麻雀をして優勝を争う麻雀バラエティ番組です。
2008年に地上波での放送は終了しましたが、その後はCSで継続され、現在も根強い支持を受けています。スペシャル版では、24時間にわたる生放送の対局も行われ、かつてはビートたけしが出場したことで話題を呼びました。
歴代のスペシャル版優勝者には、スピードワゴンの小沢一敬や元競輪選手の中野浩一、タレントの見栄晴が名を連ねています。2019年には、Mリーガーとしても活躍している萩原聖人が優勝を果たしました。
ここからは、以下の2点について解説します。
割れ目のルール
麻雀の割れ目は、開門(カイメン)の位置に座っているプレイヤーの得点の受け渡しが2倍になるというルールです。
開門は配牌を始める場所のことで、局が始まるときに親がサイコロを振って出た目に応じて決まります。割れ目になるとアガったときに受け取る点数が2倍になり、ハイリターンが期待できます。
しかし、他のプレイヤーにアガられてしまった場合、割れ目のプレイヤーが支払う点数も2倍になります。さらに、割れ目ルールではドラ表示牌を最初から2枚めくる場合もあり、点数の移動が大きくなることも特徴です。
割れ目の得点の計算方法
麻雀の割れ目の得点を計算する方法は以下の通りです。
- 通常どおり点数計算をする
- 割れ目のプレイヤーが受け取る(or支払う)点数を2倍にして計算する
割れ目のプレイヤーだけ得点の受け渡しを2倍にすれば良いため、普通の麻雀の点数計算ができれば問題ありません。
単純に割れ目のプレイヤーが親なら親の点数×2倍、子なら子の点数×2倍になります。親で割れ目になると大量加点のチャンスと同時に、子にツモアガリされるとかなり痛いためとてもスリリングです。
麻雀の割れ目に追加される2つの特別ルール
麻雀の割れ目に追加される特別ルールは以下の2つです。
麻雀の割れ目ルールで遊ぶ際、ゲームをより面白くするために特別ルールを追加することもあります。合わせて覚えておくことで、遊びの幅を広げられるでしょう。
導火線
導火線とは、誰かがアガった際、ツモ牌がある位置に座っているプレイヤーの得点の受け渡しが2倍になるルールです。
割れ目は局の最初から最後まで対象者が変わらないのに対し、導火線は誰かがアガるまで対象者が分からないという違いがあります。
局が進むにつれて牌山が短くなっていく(=対象者が下家方向へ移動していく)様子が、導火線のようであることが名前の由来です。
青天井
青天井とは、麻雀の点数計算におけるルールの一つです。通常の麻雀ルールで満貫以上の点数は「子の満貫は8,000点」「親の役満は48,000点」などと固定されており、符計算は必要ありません。
しかし、青天井では満貫以上でも符点と翻数を用いて正式な点数計算をします。そのため、1翻上がるごとに点数が倍々になっていきます。具体的に麻雀漫画に登場した手を参考にしてみましょう。
青山広美作の麻雀漫画「トーキョーゲーム」にて
- リーチ・海底・小三元・混一色・混老頭・対々和・三暗刻・三槓子・南・ドラ32という手が登場
これは親の50飜140符なので、青天井ルールで計算すると3,783,023,686,991,216,640点(約378京3023兆6869億点)になります。これが麻雀の点数なのか?と疑いたくなりますね。
麻雀を割れ目ルールで遊ぶ際の3つのポイント
割れ目ルールで遊ぶ際に押さえておきたいポイントは以下の3つです。
この項目では、割れ目ルールで遊ぶ際のコツを詳しく解説していきます。コツを意識するだけで勝率が一気に上がるため、ぜひ参考にしてください。
大役よりもアガりを狙っていく
動く得点が大きくなるので、いつも以上にアガり優先の麻雀を意識しましょう。安い手でも割れ目のプレイヤーが関係してくることで、大量に加点できます。
局面によってはメンゼンにこだわり過ぎず、鳴きを利用した速度優先の打ち方をしていくことも大切です。
逆に、早い段階でのアガりが難しそうだと判断したら無理せずにベタおりしましょう。少なくとも振り込むことがないように、しっかりとおりてください。
割れ目がリーチ宣言したら警戒する
割れ目のプレイヤーからリーチがかかったら、まず高得点になるものとして警戒してください。揃った役が小さくても割れ目が受け取る点数は2倍になるので得点が大きくなります。
ただし、割れ目から直撃できるチャンスにもなります。自分の手に自信があれば、ダマテンなどでバランスをとりつつ押していきましょう。
割れ目以外のプレイヤーは協力し合う
麻雀は4人のプレイヤーそれぞれが戦う個人競技です。しかし、場合によっては自分以外のプレイヤーと協力をする戦い方もあります。
麻雀では自分にメリットがあれば、わざと下家にチーしてもらえそうな牌や、ロンされそうな牌を捨てる(=差し込み)といった行為をすることもあります。
割れ目以外のプレイヤーが鳴いたときには、他に鳴きたそうな牌を切ってあげるなどして協力することも勝負に勝つコツです。
麻雀の割れ目に関する4つのよくある質問
麻雀の割れ目に関するよくある質問は以下の4つです。
麻雀の奥深いルールには、さまざまな疑問が生じます。ここでは、ロンの意味から親の倍率、頭はねの発生理由、そして麻雀のインフレルールについて解説します。
これらの知識を持つことで、より深く麻雀を楽しむことが可能となります。
麻雀のロンとは何?
ロンとは、麻雀で他のプレイヤーが捨てた牌を取ってあがることを指します。自分の手牌が上がり形(和了形)になり、他のプレイヤーが自分の待ち牌を捨てたときに宣言します。
戦略性が求められるロンの選択は、麻雀の醍醐味の一つです。
麻雀の親何倍になる?
麻雀における親の役割は非常に重要で、親と子の間で得点の倍率が変わります。親があがると基本の点数が1.5倍になります。
また、親の順番は一局終わるごとに変わるため、戦略的な選択が求められます。
麻雀の頭はねとは?
麻雀の頭はねとは、親がトップで連荘する状態のことです。頭はねが続くと他のプレイヤーの点数が減り、局が終わらない状況を生み出します。
親があがると基本点数が1.5倍になるルールによるもので、頭はね防止策として、時間や局数の制限を設けることがあります。
麻雀のインフレルールとは?
インフレルールとは、点数が増えてゲームが進行する麻雀の特定のルールのことを指します。これは、ゲームのスピードを早める目的で導入されました。
大きな得点差をつけるチャンスを増やすことで、ゲームの展開をダイナミックにします。
まとめ:麻雀の割れ目は一発逆転も可能なスリリングなルール
割れ目は、麻雀の勝負において一発大逆転も狙えるため、一般的な麻雀のルールでは採用されていないローカルルールです。
しかし、開門(カイメン)の位置に座っているプレイヤーの得点の受け渡しが2倍になるというスリリングさもあります。そのため、友人同士で刺激を求め合いたい際にぴったりです。
また、刺激を求めて麻雀をプレイしたい場合は、オンライン上で遊ぶこともおすすめです。割れ目ルールはありませんが、リアルマネーを賭けた高レート卓での勝負はまさに真剣勝負を楽しめます。オンライン麻雀は24時間好きな時間に好きな場所でプレイすることが可能です。
しかし、リアルマネーを賭けたオンライン麻雀はあくまで海外在住の日本人向けサービスです。日本国内で賭け麻雀を行った場合は、賭博禁止法に抵触するため注意してください。