マカオは、今もなお、大型IR(統合型リゾート)の建設ラッシュが続いています。日本政府観光局(JNTO)から昨年の訪日外国人旅行客数が過去最高の3119万人を記録したことが発表されたが、マカオの数字は3580万人で日本を上回っています。
マカオの面積は30.5平方キロメートル。東京23区全体の約20分の1しかありません。
板橋区をひと回り小さくしたぐらいのちっぽけな観光地に、どうしてこれだけ多くの外国人が集まるのか。最大の要因は中国大陸と陸続きだということでしょう。
しかも、日帰り客が約48%を占めるので、島国日本との単純な比較はできません。
それでもマカオの成長力は本物。長く「東洋のラスベガス」と言われてきたマカオのカジノの売り上げは、今では元祖ラスベガスの約7倍にも及ぶ巨額なものになっています。
中国人にとってマカオは“近くて楽しい街”。数年後に日本版IRができたとき、マカオに通っていた観光客の足をこちらに向けるには、これまで見たことのないような魅力あふれる施設をつくらなければ勝負にならないことでしょう。
マカオからは学ぶことが多くあります。どの要素を踏まえて日本のIRづくりに訴求できるか、しっかりと国が把握してくれることを願いたいです。
(引用元:夕刊フジ)